きたさいと病院

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CAPD

CAPDとは?
CAPDとは、Continuous(連続的に) Ambulatory(携帯可能な) Peritoneal(腹膜を使った) Dialysis(透析)という英単語それぞれの頭文字をとった略称で、日本語では「持続携行式腹膜透析」と言います。体内にある自分自身の腹膜を透析膜として使用しからだの老廃物を除去する透析療法であり、血液透析のように機械によって血液を体外に送り出し、人工腎臓と呼ばれるダイアライザー(人工の膜)を使用して行う透析療法とはまったく異なり、在宅で行うことができる療法です。
CAPDは、1984年に健康保険で認められるようになり、急速に普及してきました。
CAPDの実際
CAPDを行うには、透析液を出し入れするためのカテーテルというチューブをお腹の中(腹腔)に埋め込む必要があります。
CAPDでは、腹腔に植え込んだカテーテルを通して透析液を腹腔内に注入し、その後、約5〜8時間ためておき排液します。この操作を1日に3〜4回繰り返して行います。一回の交換は約30分程度です。カテーテルは専用のチップで栓をして服の下に隠れます。入浴もそのままできます。
また、自宅で夜間寝ている間に機械で自動的に腹膜透析を行うAPD(Automated Peritoneal Dialysis 自動腹膜灌流装置)という方法もあります。
CAPDの原理
腹膜は、肝臓、胃、大腸、小腸など内臓の表面を覆っているお腹の中の膜です。その表面は半透膜になっていて、全体を広げると約2m2あり非常に多くの細い血管やリンパ管が網の目状に走っています。腹腔内(腹膜と内臓の間の空間)に透析液を注入し、数時間貯留すると、時間の経過と共に、腹膜を介して体の余分な水分や老廃物が血液中より透析液中へ移ります。(拡散と浸透圧の原理)
定期的にこの透析液を交換することで、からだの中の老廃物を除去できるのです。
CAPDの利点
  1. 24時間連続した透析である為、体液や血圧の変動が少なく、体への負担が軽度。
  2. 自宅や外出先で透析液を交換できるので、時間と場所の制限が少なく社会復帰が容易である、又はしやすい。
  3. 特に異常が無ければ、月に1〜2回の通院で大丈夫。
  4. シャントが不必要であるため、シャントにまつわる合併症がない。
CAPDの欠点
  1. 腹膜炎やカテーテル皮下トンネル出口部の感染の危険がある。
  2. CAPDのほとんどすべての処置が患者さんご自身にまかされているため、自分で交換手技を行うことが可能な患者さん、あるいは家族や介護者のサポートが得られる患者さんに限られてしまう。
  3. 清潔操作が必要な為、手技をしっかりと勉強しなければならない。
  4. 腹腔内に常に透析液を保持しているため腹圧がかかり、腰痛やヘルニアの原因になることがある。
CAPD導入まで
  1. CAPDの選択
    主治医や医療スタッフから十分な説明を受けた後に、患者さんとご家族の方に一緒に相談し、決めていただきます。
  2. 入院・手術
    入院し、腹腔へのカテーテル留置手術を受けていただきます。
  3. CAPDに対するトレーニング
    CAPDを実施する上で必要な知識・技術を学び、実際にトレーニングしていただきます。(透析液交換の方法、管の出口部の処置、緊急時の対処法、日常生活上の注意、合併症の予防と早期発見など)
  4. 必要な物品の準備
    ご家庭でCAPDを行うための必要物品を準備します。
  5. 家庭訪問
    実際にご家庭でCAPDを行うことができるかどうか、訪問調査を行います。
  6. 退院、ご家庭でのCAPD開始
CAPD(腹膜透析)と血液透析の比較
  CAPD(腹膜透析) 血液透析
透析場所 清潔な場所ならどこでも可能 病院
通院回数 月1〜2回 月9〜13回
透析拘束時間 1回30分を1日3〜4回、
又は夜間
1回4〜5時間を週に3〜2回
透析実施者 患者本人・ご家族・介護者 医療従事者
手術 カテーテル留置術 血管吻合手術(シャント作成)
体調の変動 ほぼ一定で、安定 透析前後の差が大きい
自覚症状 腹部膨満感 透析中:血圧下降
透析後:疲労感
食事制限 制限がある 厳しい制限が必要
自尿 ある程度の期間尿量維持 尿量減少しやすい
社会復帰 有利 可能(ただし、拘束あり)
旅行 薬剤があればどこでも可能
バッグ交換時間以外の拘束はほとんどない
事前に透析施設の予約が必要
透析時間は拘束される
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